目次
〇症状について
運動終了後、プレーの疲れの蓄積で臀部のコリと股関節の違和感を感じるため、多少なりとも改善したいとのことです。
▼見立てと方針
・腹臥位(うつぶせ)で軽く、腰背部~臀部~下肢までを押圧して反応を見てみました。臀部付近に硬結は少なく、大腿二頭筋(ハムストリングス)の硬結は全体的に強く残り、押圧の力を強くすると軽い引き攣りのような反応がありました。
臀部のアプローチと大腿二頭筋(ハムストリングス)に対してストレッチ、指圧を行う方針を伝え、臀部3:ハムストリングス7の比率で施術を進めていく旨を説明しました。
▼施術
腹臥位にて臀部~大腿二頭筋~半腱様筋・半膜様筋までの範囲をストレッチ、指圧を実施。中心となるツボとしては、「胞肓」「志室」「承扶」「殷門」「浮郄」
となりました。膝伸展状態での施術と、膝屈曲状態での施術の2巡にわたり行っています。膝屈曲状態は、伸展状態と比較して強い押圧であっても反応が軽くなる傾向があります。そのため痛みや響きを感じやすい方には、膝屈曲状態で施術と良い場合があります。
▼施術後の状態および説明
施術後は臀部に感じたコリは緩解し、股関節周囲の動作もスムーズに下腿全体に軽さが戻ったとのことです。ひとつのポイントとして、背中や臀部については感覚が粗大なため、個人で感じている痛みや凝りの箇所と身体に異常がある箇所が異なる場合があります。そのことを患者側にわかりやすく説明することが大切です。
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